世界でいちばん透きとおった物語

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世界でいちばん透きとおった物語

著者名: 杉井光

ページ数: 235

種類: 小説

おすすめ度: ★4

読了日: 2026年3月15日

一言要約:
精巧な仕掛けに驚かされるだけでなく、言葉や物語が時間や生死を超えて誰かに届いていくことの尊さを感じさせる作品だった。

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読書中の感想:
電子書籍化絶対不可能!?紙の本でしか体験できない感動がある!



絶対に予測不可能な衝撃のラストーーネタバレ厳禁!



「」の謎が解けたとき、完結する透きとおった物語。ここに、純粋な、仕掛けへの愛がある。



洗練された文章に引き込まれ、清らかな物語に心をつかまされました。



冒頭の宮沢賢治の詩?はなんだったんだろう、どういう意味だったんだろう?登場人物の宮内と関連してる?



読んでいる途中に、この表現無駄だなとか、冗長だなとか思っていたけど、ラストできれいに伏線が回収された。この作家すごい。熱量がすごい。「」が付くかつかないかの差だみたいなことが書かれていた箇所があるけど、そこもそういうことだったのだろう。



これはどこまでフィクションなのだろう。著者の杉井さんは母子家庭なのか、父親が小説家なのか、気になる。



こういう形でも、死後なお名を遺すことができるんだなと感じた。いや、名を遺すよりも偉大かもしれない、死者と生者間のやり取りの方法かもしれない。すべてを解決することが良いことではない気がした。世代を超えて受け継がれていく良さを、一風変わって感じることができたと思う。

読了後の感想:
一言でいうと、伏線回収が気持ちよかった。



この作品も、誰かが書いた作品からインスピレーションを受けて、生まれたもの。こういう、無からの創造ではなく何かきっかけがあって、そこから着想を得て作られたものも素晴らしいなと改めて感じた。